「表皮」の機能


22年度の「キネシオテーピング臨床大会」
創設者「加瀬建造D.C」特別講演での内容を抜粋
「細胞レベルからみたキネシオテーピング」

何回か 読んで行くと理解できると思います。
また、 理解しなくてはいけない と思います。
「表皮」 は 「脳」 と同じ 「外胚葉」 です。



皮膚は外部の気温を敏感にキャッチするセンサーであり、外気の変化に伴って
体内温度の調整をつかさどっている。
 あるいはストレス等による体温変化を調整して生体を保護していると同時に
皮膚は、自己と他者を分ける境界でもある。


 皮膚の構造は、すでに前回「マッサージ」で書いた。


表皮の一番深い部分では、常に細胞分裂が行なわれている。
いわゆるリモデリング(新陳代謝)で、分化しながら表面に向かい、死んでいく。
死んだ細胞は死ぬ時に分泌される脂質と共に水を通さない膜を作り、
これが表皮を覆い、体重の約70%を占める体内の水分が外に出ないようにしている。
 これが角質層で生体を守るバリア機能をつかさどっているが、
やがて垢になって剥がれ落ちる。


バリア機能といえば、表皮のケラチナサイトはサイトカインを合成して
免疫機能を強化することもわかってきている。
表皮は常にマイナス10mVの電流を帯び、センサーの役割を果たす。
表皮の感じ取った情報は脳に送られ、脳でその情報が言葉になり、
痛みや恐怖が倍増したり和らいだりするのだ。


しかし、皮膚がキャッチした全ての情報が脳に送られ、脳の判断・命令を待って
末端が動くわけではなく、皮膚には脳と同じ受信発信の機能が備わっているので、
表皮が瞬時に判断して手が動き動作をおこす。


表皮は外界に対するセンサーの役目だけではなく、体内からの情報も
キャッチする役目を持っている。
体内の異常が皮膚に現れると言われるのはこのためである。


皮膚、特に表皮はセンサーでありバリアとして貴重な役割を果たしているわけである。


一方、真皮の方は、コラーゲン等、繊維状のタンパク質によって構成され、
脳からの指令はもちろん、表皮からの指令にも即座に反応して、筋肉を動かしたり、
発汗作用の調節、血管やリンパ液の流れを調節して体調を整えるのである。


講演での一部を抜粋 して書いた訳ですが
なぜ?キネシオテープを皮膚に貼るのか・・・
なぜ?痛みが即座に消えるのか・・・
なぜ?さまざまな効果が現れるのか・・・


「皮膚が持つ、優れたセンサー能力を、
  最大限に引き出し、身体の一番外側から
    体内の隅々まで、本来の健康を導く
        テーピング法だからである」

                               と、結んでいる。


貴方の身体は自分で治そうと努力しています。
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